なら燈火会

毎年8月上旬に奈良公園一帯を約2万本のろうそくで幻想的かつ神秘的な雰囲気に彩るイベント。今年は8月5日〜14日まで開催。点灯時間は19時00分〜21時45分まで、ろうそくは毎日準備及び撤去されている。
昨日は朝から天気不安定でところにより雨降る空模様であったが、奈良は晴れて暑かった。奈良公園一帯は昼間でも訪れる人も多く、名所も多い。奈良には14時過ぎに着いて、椿井町にあるカフェと手作り雑貨のお店「パトリ」で食事したあと、東大寺に向けて散策した。次第に日も暮れてきて東大寺鏡池のほとりで燈火会が始まるのを待った。私たち人間にとっては待ち遠しいイベントも鹿には何事かもわからず、ボランティアスタッフが鏡池のほとりに並べるろうそくが入ったコップを不思議そうにくわえている。そんな仕草をボランティアスタッフや外国人観光客が怒っている光景がやや疑問に想えた。鹿はそんな光景に不安を覚えたのか、「きゅ〜ん!」と鳴き始めた。同じ地球に暮らす生き物として、鹿の暮らす環境も考えさせられる一場面であった。
19時頃に次々に点灯されるろうそく。浮雲園地会場で一燈一会に参加したあと、各会場の燈火会を観ながら近鉄奈良駅へ向かった。