ノーゲーム×2

2009夏の全国高校野球大会は8月8日に開幕した。大会初日から様々なドラマが展開され、順調なハズだった。
大会2日目の8月9日は試合前から雨模様という状況で、如水館(広島)×高知(高知)の試合が開始された。高校野球では雨で行われる試合というのも珍しくない。だが、1回からぬかるむ外野と水溜りの内野グラウンドが試合に影響し始めた。当日の予報も雨で、雨雲レーダーにも回復する兆しさえないまま試合続行の結果、3回で降雨ノーゲームとなった。滞りなく試合をこなしたいという気持ちともしかしたら天気が回復するかも?という主催者側の思いが感じられた。
8月9日夕方から兵庫県北西部・岡山県東部・京都府北部で局地的に豪雨となり多大な被害がでた。その翌日8月10日、台風9号の接近で天気予報は雨だったが、試合開始時点ではさほど雨が降っていなかったのか、仕切り直しの如水館(広島)×高知(高知)の試合が行われた。んでも、昨日と同じく外野には観客はまばら、試合をテレビやラジオで観たり聴いたりしている方々で、本当に試合が行われたことに疑問を感じた人も多いはず。試合開始後まもなく雨模様となる。そして、5回で降雨ノーゲームの事態となった。
何より2日も雨のなか戦った両者の高校球児及び観客の方々に対して主催者側はどう感じているのか?昨日は仕方がないんとして、今日の試合続行は昨日の教訓が何もいかされていない。3回ならまだしも5回までやって降雨ノーゲームなんて…。日本全国で多発している集中豪雨・竜巻。甲子園球場が洪水になることはないとしても、急な落雷で被害が出たら、責任より高校野球の倫理問題になりかねらい安易な判断だと感じる。
台湾で予想をはるかに超えた甚大な被害が発生しているなか、予報に対して世界でも信頼性の高い日本の気象庁でもっても、今や急激な天気変化に対応した被害予測の警戒予測が難しい昨今の気象事情。被害が発生してから「予測を超えた出来事でした。」なんて言い訳が通用するのなら、もはや予報なんて不必要なのが現状なのであって、まず第一に「安全」を確保するために、あらゆる角度から柔軟に対応してもらえることを願います。