JR九州ICカード「SUGOCA」

3月1日よりJR九州でもICカードSUGOCA」が導入される。利用可能地域は鹿児島本線(門司港〜荒尾)・香椎線福北ゆたか線若松線日豊本線(西小倉〜中津)・長崎本線(鳥栖〜佐賀)の各駅。九州では既にICカードを導入している西日本鉄道nimoca」、3月7日より導入予定の福岡市交通局はやかけん」があるが、相互利用はできない。2010年春以降にJR筑肥線(姪浜唐津)を追加し、さらにJR東日本SUICA」も含めた相互利用開始予定。
ICカードシステムはソニーFeliCa」で、JR東日本Suica」をはじめJR西日本ICOCA」・JR東海TOICA」・JR北海道Kitaca」と同様のデポジット式である。「SUGOCA」の種類は無記名式・記名式・小児用・定期券・特急定期券(SUGOCAエクセルパス)の6種類。さらに無記名式のみで、デビュー記念デザインが発売となる。
無記名式・記名式・小児用SUGOCAは、デポジット500円を含む2,000円での発売。1,500円分を運賃や電子マネーとして使え、1,000円・2,000円・3,000円・4,000円・5,000円及び10,000円のチャージが可能(20,000円までチャージ可能)。現在利用中の磁器定期券は有効期限前でも500円のデポジットを支払うことでSUGOCA定期券に変更可能。ただしJR西日本のような2区間の定期を利用した「分割定期ICOCA」には対応していない。紛失による再発行は、デポジット500円+再発行手数料500円で1,000円(紛失したカードが見つかればデポジット500円が返却可能)、カード及びデータ破損による再発行は500円のみが必要。
SUGOCAを解約する場合は、デポジット500円の他に手数料210円が必要になる。この手数料は、解約時のデーター消去等によるもので、カードに転嫁されているデポジットとは扱いが異なるので、最重要注意事項です。これはどの種類のカードにも適用されます。JR九州SUGOCA」の利用規則〜ICカード乗車券取扱規則\ICカード乗車券取扱規則\第4節 払いもどし\第44条〜によると「手数料としてSUGOCA定期券1枚につき210円(定期旅客運賃の払いもどし額とSF残額との合計が210円に満たない場合はその額)を収受します。」とあります。これは、手数料はデポジットではなく、チャージ残額から収受されるという意味です。ということはチャージ残額が210円以上あれば、210円収受されるが、それ以下ならその残額を収受するという意味です。なので、賢い解約方法は、1円のチャージ残額があれば、手数料は1円で代替されます。
この記事は、基本的な事柄を私的観点から述べたものです。詳細はJR九州SUGOCA」ホームページご覧下さい。


JR九州「SUGOCA」ホームページ

JR九州「SUGOCA」ICカード乗車券取扱規則