お天気アラカルト

沖縄の南海上で台風3号(マットゥモ)が今月15日に発生し日本のはるか南を東進、今朝温帯低気圧にありました。当初台風3号となる思われたフィリピンの西で発生した熱帯低気圧は、昨日台風4号(ハーロン)になりました。今後フィリピン北部を横断した南西諸島に近づきそうです。当初、この2つが「藤原の効果」の影響を受ける可能性がありましたが、台風3号が短命だったので基本的には台風3号の後追いの進路になりそうです。ただ台風4号が日本列島に近づく来週前半は、日本列島が気圧の谷に入るために、この間を進んだ場合は東海〜東日本へかなり接近する可能性があります。
また、気象庁は台風の進路予報の精度を上げるために、今月21日以降に発生する台風の「予報円」の半径を15〜20%小さくする。今回の台風4号については対象外だが、気象庁にとっては良いデモンストレーションになるかも。
鉄道会社にとって台風は大敵ですが、一般的に台風の予想進路情報は気象庁に加えて米軍合同台風警報センターの情報も警備体制の検討資料に使用しています。

さらに、沖縄の梅雨入りが遅くなっている。この季節は台風が発生してもアジアや南西諸島方面へ進み、大陸から伸びてくる前線上を台風から変わった低気圧が来る。今年は台風1号を除いて日本の南海上を東進しているので、前線が停滞できずにいる。沖縄の梅雨入り平年日は5月8日、5月17日以降となればかなり遅い梅雨入りだが、最も遅い梅雨入りは6月4日なのでまだ大丈夫だろう。来週末には大陸から前線が延びてくる模様で、台風の発生が無ければ梅雨入りするだろう。

台風4号(ハーロン)進路予想図 気象庁

台風4号(ハーロン)進路予想図 米軍合同台風警報センター

台風進路予報の改善について 気象庁

平成20年の梅雨入りと梅雨明け(速報値) 気象庁