敦賀まで

今日、JR西日本京阪神地区でダイヤ改正した。北陸本線(長浜〜敦賀)と湖西線(永原〜近江塩津)が交流から直流化され、新快速電車が敦賀まで運転。これで敦賀まで京阪神地区の運用範囲となった。敦賀福井県嶺南地方で北陸地方の西からの玄関口。原子力発電所が多く点在する地域だが、観光面でも主要地点。地元では大阪から敦賀まで約2時間で結ぶことで、観光客が増える期待をよせている。
ところで、JR西日本北陸地方を富山まで縦断する北陸本線信越本線直江津駅までを管轄する。大阪から特急が30分毎に運転されていて、金沢まで約2時間、富山まで約3時間20分で結ぶ。しかし、北陸地方は関西圏ではなく関東圏。生活物資も関東地方から搬送されているものが多い。また道路管轄においても中部地方に属しており、様々な要因が混ざりあう複雑な地域になっている。列車も名古屋から特急が、上越新幹線の越後湯沢から金沢までの特急もある。国鉄民営化の際にも北陸地方の扱いについて、何度も議論されたとか。JR西日本にとって北陸本線は観光面で必要性が高く重要な路線。そんなJR西日本を脅かす計画が進行中。それは北陸新幹線。長野から富山を経由して敦賀まで延伸する計画。北陸新幹線が開業すると並行在来線である北陸本線の存続が危ぶまれる可能性がある。さらに敦賀から大阪への延伸計画もある。今回の敦賀まで新快速電車延伸には、これらを含む様々な思惑があるかもしれない。