4・25

2005年4月25日、GW連休前のごく普通の平日にそれは起こった。JR福知山線列車転覆事故から1年、あっという間であった。その当時はJR福知山線沿線から通勤していて、近所の方々の中にも事故の犠牲となった人もいた。1人の沿線住民として、JRと仕事上でお付き合いする関係者の1人というそんな環境で、複雑な思いで悩むこともあった。でもその立場にいるなら、冷静に事故後の状況を判断できると思い始めた。事故から1年が経ち、住む環境も変わって実家に帰ることも月に1度あるかないか。それでもJR福知山線には愛着があるし、沿線風景も好き。
それはさておき、先月のダイヤ改正でゆとりダイヤが導入された。停車時分を増やして運転手に余裕時間を持たせるというたてまえになっている。実際は運転手に余裕などない。事故後も何も変わっていないのが実情。JR西日本は全社員が営業マンという方針の企業。簡単に言えば営利目的色を前面に出している。10〜20秒の停車時分が増えても駆け込み乗車があれば、すぐになくなる程度。ゆとりダイヤというのは、お客様にとってのゆとりであって、社員にとってのゆとりではない。社員にとってココロのゆとりへの配慮がなければ何も変わらないのではないだろうか?